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商品説明PIONEER（パイオニア） C-21 プリアンプ 整備済み 完動品です。入手した動作不良品を整備したものです。1976年に発売された薄型プリアンプで、トーンコントロールも無い極めてシンプルな構成ですが音質評価の高かったアンプです。パイオニアはプリアンプ（コントロールアンプ）にC、メインアンプにMという頭文字を付けてセパレートアンプの商品展開をしていました。特にCとMの後が1桁中心のアンプはEXCLUSIVEシリーズという性能追求をした超高級アンプで非常に高価格でした。パイオニアは購買層の拡大を目指してEXCLUSIVEの品質をできるだけ保ちながら出力や機能を抑えることで価格を抑えた20番シリーズを発売し好評を博しました。今も人気の高いパワーアンプM-22やM-25との組み合わせを想定したプリアンプがC-21です。入力はPHONO（MM）、AUX1・2、TAPEの4系統のみです。アナログ全盛の時代を反映してPHONO重視のプリアンプで、イコライザー部は差動増幅2段にA級SEPP増幅という丁寧な設計がされていました。またカートリッジの負荷抵抗を100Ω、10、25、50、75、100ｋΩ、負荷容量を100、150、200、300、400、500pFのそれぞれ6ポジション、都合36通りの組み合わせをフロントパネルから設定できます。負荷抵抗100Ωは高出力MC用です。PHONOはMM型対応ですのでMC型はヘッドアンプか昇圧トランスが必要になります。メインボリュームは32ポジションのアッテネータが採用されています。バランス調整VRは無く、代わりにフラットアンプの後に左右独立の22ポジション精密出力アッテネータが装備されています。電源トランスはプリアンプとしては大型で且つ左右独立巻線としてチャンネル間の相互干渉を防いでいます。電源平滑コンデンサも十分な容量なものを大量に投入しています。入手したアンプは出力がほとんど出ない動作不良品でした。整備はフォノアンプとフラットアンプの小信号トランジスタを当時よりノイズの低いものに全て交換し、また信号が直接通るアルミ電解コンデンサをニチコンのオーディオ用Fine Goldに交換しました。これらの作業でアンプは正常動作するようになりました。直接の故障原因はフラットアンプの小信号トランジスタの不良でした。取り外したトランジスタは、全て足が黒化している劣化状態でした。音質は評判通りピュアでストレートなものです。PHONOは緻密で厚みのある音質です。綿密な設計のイコライザーアンプの賜物かと思います。レコードファンの方でトーンコントロール等は不要と考えるシンプルプリアンプをお探しの方に好適な製品と思います。ボンネットに錆が浮いていましたので錆を落として塗装しました。概ね美品ですがツマミに小傷があるなどしますので完全美品をお探しの方はご遠慮ください。出品は本体と取説のコピーです。ゆうパックおてがる版120サイズでの発送を予定しています。到着時に動作しない場合を除きノークレーム、ノーリターンでお願いします。